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こ**こ
次作「ブルータンバ」と共に
RCA移籍、第一作として74年リリースされた通称「ブラックタンバ」と呼ばれる作品です。水彩画のようなジャケットで人気の次作「ブルータンバ」と共に70年代の電化タンバトリオの傑作としてどちらもクラブシーンからも今だ愛されている作品ですが、実はタイトルにはどちらも「ブラック」「ブルー」の文字はなく、「タンバ」と「タンバ・トリオ」というシンプルなタイトルで、単にジャケの色合いからそう呼ばれているわけです。そんな素っ気ないタイトルとは別に、ここでのタンバトリオは60年代のジャズボサから大きく逸脱し、フェンダーローズやシンセサイザーを多用し、よりグルーヴィな音作りになり、歌ものも全面に採り上げています。これは60年代に活躍したタンバ・トリオというジャズボサ・トリオが一度活動をストップした後に、RCAから再デビューしたアルバムで、主幹であるルイス・エサが、フュージョン時代に対応した新たなタンバトリオを目指した作品であると言えると思います。果たしてその結果、今聴いても全く古びていないエバーグリーンなカッコよさが保たれた70年代タンバがいきなり完成しています。その意味で「ブラックタンバ」と「ブルータンバ」は対となっているというより、一本の線でつながっているような作品であり、2枚を通して70年代にタンバトリオが目指した音の全貌が明らかになると言えると思います。つまりこっちも好きなら、あっちも間違いなく気に入るだろうということで、ジャケとは裏腹に双子みたいなアルバムなのです。
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1 month ago
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